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モダンカリグラフィーとバイブラント体

カリグラフィーには多くの書体があり、

それぞれモダンスタイル(ルールを少し逸脱した書き方)で書くことができます。

カッパープレート体という書体を基に、現代の雰囲気に変形・アレンジされた文字は

現在「モダンカリグラフィー」と呼ばれ、

ウェディングシーンや雑貨などで使われ近年流行しています。


「モダンカリグラフィー」は文字そのものというよりも

デザインやその周辺のスタイリングも含め

21世紀の「今」の空気をおしゃれに表現しているものと理解すると

ぴったりくるのではないかと思います。


一方、「モダンカリグラフィー」という大きな括りの名称で呼ばれている文字を

一過性の流行で終わらせず文字文化として後世に残すためには

書体名を設定する必要があると強く感じてきました。


書体名はその文字の特徴をとらえていることが大切です。

カリグラファー・西村弥生先生のご助言をいただきながら

長年相応しい書体名を探してきた結果、

バイブラント(英:vibrant)という言葉にたどり着きました。


そこで、現在「モダンカリグラフィー」として流行している文字を

カッパープレート・バイブラント体と名付け、ルールを確立しました。


バイブラントとは「躍動感のある」という意味です。

楕円で構成されたエレガントなカッパープレート・ラウンドハンド体、

それを基に美しくかつスピードを上げて書けるように創られた

カッパープレート・スペンサリアン体、

それらを経て生まれた

より生き生きとした勢いのある線で構成された文字を表すのに適した書体名と考えます。


今後は、書体「バイブラント体」を広めていくことに

微力ながらも全力で取り組んでいきたいと考えています。

PROFILE

若山久美子 Kumiko Wakayama

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。

結婚、出産を経て米国ボストンでの海外生活を経験。

それ以来アメリカのクラフト文化に興味を持つ。

その流れで2013年、日本ではほぼ知られていなかった

"モダンカリグラフィー" に出会い、独学で学んだ後、

レタリングアーティストであるモリ―・ジャックスに教えを受ける。

そして当時日本にはなかったカリグラフィーモダンスタイルスターターキットを販売。

現在はヤヨ・カリグラフィー西村弥生先生のもとで

カリグラフィーの歴史や様々な伝統的書体を学びながら

ワークショップ、カリグラフィーキットの作成・販売や作品制作などを通して

初心者でも楽しく気軽にカリグラフィーを始められるように、

また、現在の ”モダンカリグラフィー” の流行が

流行のままで終わらないようにとの思いで

書体名「バイブラント体」を命名、ルールを確立し、活動を続けている。